妻です。
台風の影響で雨が降っていたので、
その日はベランダに出なかったのです。
夕方、何の気なしにオオスカシバが変態中であろう飼育ケースを覗いてみると、
入れてある土の上に1匹成虫がいる!
土にもぐる前
羽化後。
サナギから出てどのくらい経っていたのでしょう?
30分なのかほぼ1日なのか?
羽が開ききっていないのが気がかりです。
最近は飼育ケースに何の変化もなかったので、ちょっと油断していました。
登れる所がないといけない!
あわてて、リースをほどいたさつま芋のツルをジャングルジムのようにいれました。
羽を振るわせようとするのですが、羽自体が伸びきっておらず飛ぶ事ができないようです。
一晩経過しても羽に変化はなく、どうやらこの子は飛べない事が決定の様です。
チョウなどの羽が開ききらない原因はいくつか考えられるようですが、
きっとサナギから出てきてもつかまる物なかったので、
羽が縮こまったまま固まってしまったのでしょう。
ごめんなさい・・・。
ぽんちゃんが「可愛そうだから」と餌をあげることにしました。
うすい砂糖水。うすい蜂蜜。
わざわざ綿棒であげる事もないのにね。
初めて間近で観るオオスカシバの成虫に
はまったようです。
(実際、人気のある虫なんだって。)
本来の飛び方は蜂に似ていて早く、花の蜜を吸うときはホバリングします。
近づくとすぐに逃げてしまうのでまじまじと観察できることはありません。
でも飛べないオオスカシバのおかげでこの虫の魅力がよくわかります。
体の色、形、動きがよく観察できるのです。
頭に近い部分は細かい抹茶色の毛がびっしり生え、
俗にいう尻尾の部分は黒い毛がとりおきふわっと広がります。
目もかわいい。
一見黒に見える触覚も実は構造色で青っぽく見えたりします。
こんなにじっくり観察できるのも飛べないこの子のおかげ。
ありがとう。
うちの子たちもオオスカシバに話しかけたり、ペットのように愛でておりました。
長い期間ではないと思うけど、最後まで餌をあげましょう。
まだ数匹サナギ状態のはずなので、
次に羽化する子たちはちゃんと飛んで行ってくれるといいなぁ。
2016-09-21 05:43
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