真庭市津黒高原にある山林でおこなわれたきのこ観察会。
食事を済ませ採取したきのこの解説です。
この時にふるまわれた、きのこ汁は旨かったです。
詳細は「待ちに待ったきのこ観察会へ」をご覧ください。
採集したきのこを分類しています。研究者の方や
同好会の方などでおこないます。
方々いわく、山にあるきのこの多くは
毒きのこだそうです。
●一覧
●印象に残ったきのこ。スッポンタケ(幼菌)。
ドイツ、フランス、中国で食べられているそうです。
●とくに美味なきのこ。研究者の方が大絶賛をしていました。
クリフウセンタケ。食べてみたかったなー。
●猛毒きのこ。
いろいろありましたが、先生のお話があったのでこれにしました。
アケボノドクツルタケ。
海外では「
破壊の天使(Destroying Angel)」
といわれているドクツルタケの近種です。とても残酷な症状に見舞われて死に至るようです。
症状は食べて1日以内に嘔吐、腹痛や下痢を発症します。
その後症状はいったん収まります。
ここでほっとしたところで、数日後に腎臓機能障害、肝臓肥大
等により死に至ります。内臓がやられてしまうのです。
アマトキシン類という毒が原因だそうで、致死量が8g。
1本食べれば致命傷になります。
ちなみに食べて症状が出たらすぐに血液透析をしないと
間に合わないそうです。
ドクツルタケの怖いところは「案外美味しい」ことと、
そこらじゅうに生えているところです。怖い怖い。
先生に聞いた話ですが、山できのこをとっている人に
声をかけて「
この美味しいきのこと交換しませんか?(^^)」
と言ってドクツルタケを渡す人がいたようです。
きのこも怖いですが人間も怖いですね。
☆まとめ
先生の説明を聞いていると、やはりきのこの同定は
とても難しく、道の駅で毒きのこを販売している
こともあるくらいです。
また食用きのこであっても、腐敗していたり体調が悪かったり
すると中毒症状が出るものもあります。
スギヒラタケというきのこを例に挙げると
2004年ごろまで食用として食べられてきましたが重篤な急性脳炎
をおこすとして現在では毒きのことして認識されています(習慣的
に食べている地域があるそうですが)。
急性脳炎を引き起こす条件として、腎臓の具合が関係して
いるようです。腎臓が弱っているとスギヒラタケに含まれる
成分を排出できなくて中毒がおこると言われています。
でも腎臓って沈黙の臓器なので「今日は調子悪い」なんて
わかりませんよね?
野生のきのこを食べるときは自己責任でという事ですね。
もし食べるなら本当に怖さを知ったうえで食べましょうと一貫して
語られていました(食べたきのこは万が一症状が出たとき
のために少しとっておきましょう)。
きのこ観察会では、きのこの楽しさ、美味しさ、怖さを
勉強することができました。毎年9月~10月にかけて
全国できのこ観察会が行われています。
きのこ好きな方は、ぜひ行ってみることをオススメします。
百聞は一見にしかずですね。
2016-10-21 09:41
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コメント(4)
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共通テーマ:趣味・カルチャー
毒キノコはもっと毒々しい色をしているのかと思ったら
そうでもないのですね。
致死量が少なくて本当に怖いです。
by ようこくん (2016-10-21 12:23)
近くの里山に行くと、多くのキノコを見るが、どれが毒・食べられるか分りません。
食べたいんだけれど、、、です。
by えんや (2016-10-22 15:06)
ようこくんさま、どこにでもある目立たないキノコでも、人を殺すような作用があるものがケッコーあるようですね。
by ぽんちゃん (2016-10-22 15:17)
えんやさま、「わからなければ食べない」これが大事です。私も食べたいですが、指くわえて我慢します。きのこ観察会では食べれる機会があるのでお勧めですよ。
by ぽんちゃん (2016-10-22 15:20)