「いぼ痔」、「いぼぢ」どっちの単語をタイトルに含めようか悩みましたが、「いぼ痔」が常用っぽいので「いぼ痔」で進めます。
2～3日前より、急に肛門に違和感を覚えました。あれよという間にｲﾀﾀﾀﾀと腫れが大きくなり座るのがつらくなってしまいました。いぼ痔になってしまいました。
いぼ痔とは長い付き合いで成人前から、2年に1回のペースで肛門からいぼ君がコンニチワします。ということで我が家の冷蔵庫には常に「ボラギノール」が入っているわけですが、これが残り１コとなり妻に座薬を買ってくるように申し付けたところ、「奥田ぢ座薬Ａ」というボラギノールじゃない薬を買ってきたのです。
どうでもいいじゃん、とお思いでしょうが数十年ボラギノールと付き合ってきた私にとっては「
ん？」となったわけです。これ効くのかな～？と。ということで、今回は市販されている痔の薬についてちょっとした比較をしてみたいと思います。
ちなみに私のいぼ痔は「血栓性外痔核」という比較的軽度の痔です。静脈に血栓ができることによって肛門の外側がぷっくり腫れます。血栓が溶けてくることによってに症状が治まります。
ここでご紹介する、薬はあくまで痛みを軽減するなどの対処療法です。血栓を溶かすといった
根源的な機能はありませんのでご注意ください。
市販の座薬を比較します（1個あたりの成分）
ボラギノールA坐剤。
プレドニゾロン酢酸エステル… 1mg（炎症をおさえ、出血、腫れ、かゆみを鎮める）
リドカイン … 60mg（局所の痛み、かゆみを鎮める）
アラントイン … 20mg（傷の治りをたすけ、組織を修復する）
ビタミンＥ酢酸エステル (トコフェロール酢酸エステル) … 50mg（末梢の血液循環をよくし、うっ血の改善）
プリザエース坐剤Ｔ。
ヒドロコルチゾン酢酸エステル…5mg
リドカイン…60mg
アラントイン…20mg
ビタミンＥ酢酸エステル (トコフェロール酢酸エステル) …60mg
クロルヘキシジン塩酸塩… 5mg(細菌による感染を防ぎ、傷口の悪化を防ぐ)
l-メントール…10mg(患部に心地よい清涼感を与え、かゆみを鎮める)
プリザS坐剤。
ヒドロコルチゾン酢酸エステル…5mg
リドカイン…60mg
アラントイン…10mg
ビタミンＥ酢酸エステル (トコフェロール酢酸エステル) … 50mg
クロルヘキシジン塩酸塩… 5mg
l-メントール…9mg
Vザックエース坐剤。
ヒドロコルチゾン酢酸エステル…5mg
リドカイン…60mg
アラントイン…20mg
ビタミンＥ酢酸エステル (トコフェロール酢酸エステル) … 60mg
酸化亜鉛…80mg(患部を保護し炎症を抑える)
イソプロピルメチルフェノール…2mg(患部の消毒殺菌をおこなう)
クロルフェニラミンマレイン酸塩…4mg(痔の炎症とかゆみを抑える)
メンソレータムシリーナ坐剤Ａ。ネーミングが直感的で好きです。
ヒドロコルチゾン酢酸エステル…5mg
リドカイン…48mg
アラントイン…10mg
ビタミンＥ酢酸エステル (トコフェロール酢酸エステル) … 50mg
酸化亜鉛…100mg
イソプロピルメチルフェノール…2mg
l-メントール…5mg
ドルマインH坐剤 。
ヒドロコルチゾン酢酸エステル…5mg
リドカイン…60mg
アラントイン…20mg
イソプロピルメチルフェノール…2mg
ｄｌ-メチルエフェドリン塩酸塩…5mg(血管を収縮させ、出血を抑える)
ユーカリ油…2mg(患部に清涼感をあたえる)
ジーフォーL 。
プレドニゾロン酢酸エステル…1mg
リドカイン…60mg
アラントイン…10mg
ビタミンＥ酢酸エステル (トコフェロール酢酸エステル) … 50mg
ジフェンヒドラミン…10mg(鎮痒作用があり、痔疾患に伴うかゆみを抑える)
レックS坐剤。
ヒドロコルチゾン酢酸エステル…5mg
リドカイン…60mg
ビタミンＥ酢酸エステル (トコフェロール酢酸エステル) … 20mg
酸化亜鉛…100mg
グアイアズレン…0.66mg 患部の炎症を鎮める)
アルクロキサ…5mg(傷口の治りを早め、痔の症状を鎮める)
ザッスルエース坐剤。
ヒドロコルチゾン酢酸エステル…5mg
リドカイン…60mg
アラントイン…20mg
酸化亜鉛…80mg
イソプロピルメチルフェノール…2mg
ビタミンＥ酢酸エステル (トコフェロール酢酸エステル) … 60mg
クロルフェニラミンマレイン酸塩…4mg (痔の炎症とかゆみを抑える)
妻が買ってきてくれたのはこれ。
奥田ぢ座薬Ａ。
ヒドロコルチゾン酢酸エステル…5mg
リドカイン…60mg
アラントイン…20mg
ビタミンＥ酢酸エステル (トコフェロール酢酸エステル) … 50mg
クロルヘキシジン塩酸塩… 5mg
グリチルレチン酸… 6mg（血流をよくし、うっ血をおさえる）
痔と言えばボラギノールって感じがしましたが、むしろボラギノールは入っているものの種類が少なくシンプルに作られていることが分かりました。
まだ痔の薬はありますが、キリが無いのでこれくらいで。
どれも成分は近いもの、もしくは同じものが入っていますが、価格はどれも同じではなく最大で1000円弱の差ががありました。最初に述べたように、血栓を溶かすといったことはできなくて全て対処療法になるので、
値段の安いものを購入で問題ないと思います。
また、私のように肛門の外側に出来る血栓性外痔核の場合は、座薬ではなく軟膏タイプの物が良いようです。軟膏タイプの物は座薬に比べ成分がマイルドになっています。ちなみに私の場合は座薬＋軟膏で対応しております。
非ステロイドはこれ
これまでご紹介した薬にはステロイド系の成分が含まれているので使用制限がある方はご注意です。ステロイドは比較的効果が高いですが、副作用が強めの薬なのです。以下の2点の成分ははステロイドですよ。
・ヒドロコルチゾン酢酸エステル
・プレドニゾロン酢酸エステル
これからご紹介する薬はステロイドが含まれていません（使用制限のある方のご購入の際は、薬剤師に相談しましょう）。
レックH坐剤（非ステロイド）。
リドカイン…60mg
アラントイン…20mg
ビタミンＥ酢酸エステル (トコフェロール酢酸エステル) … 20mg
酸化亜鉛…200mg
グリチルレチン酸… 20mg
l-メントール…10mg
クロルヘキシジン塩酸塩…5mg（細菌による感染を防ぐ）
ボラギノールM坐剤（非ステロイド）。
リドカイン…60mg
アラントイン…20mg
グリチルレチン酸… 30mg
ビタミンＥ酢酸エステル (トコフェロール酢酸エステル) … 50mg
いぼ痔の原因は、同じ姿勢で長くいる事や飲酒、冷え症などが原因で起こるので、環境や習慣を変えることで薬以外でも症状を軽減することができます。いぼ痔になったら座ったままではいないようにする、お風呂に長めに入る、風呂上りのビールを飲まない等ちょっと気を付けてあげましょう。
会社の仲間や妻に、外に出ているいぼを中に押し込んでみたら？患部を冷やしてみたら？と言われましたがこれは、症状を悪化させるためご法度のようです。
参考サイト「症状からあなたの痔が分かる！」
http://www.osakakoumon.com/minori/kessen1.html
2016-06-05 10:24
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コメント(2)
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共通テーマ：健康
わかりやすい解説でとても参考になりました。
最近は、お世話にならなくなりましたが、
市販薬って迷うんですよね。
by stove (2016-06-05 12:35)
stoveさま、コメントありがとうございます。
そういっていただけると、本当にうれしいです。このいぼ痔の記事は紹介する薬が多くて、作るの大変でした＾＾；
いつもの倍の時間がかかってしまいましたよ
by ぽんちゃん (2016-06-06 23:24)