妻です。
「国内旅行。北海道と沖縄だったら、北海道かな。近いから。」
昔、まだ実家にいて30歳とちょっとくらいの時。
嫁にも行かず仕事と庭の花いじりばかりしていた私に、
父の友人がお見合い話を持ってきました。
聞くと相手はペンションを持っているそうで、
「誰かいい人はいないか。」と探していたようです。
(私の心情。「ペンション経営?面白そうじゃん。」)
数日後、そのペンションに訪ねて行くことになりました。
ピンポーン。「こんにちわー。」
・・・もさっとした、やせ形で小柄な人が出てきました。
それなりに若い人の休日であろうに、タック入りのスラックス着用。
ニコリともせず軽く挨拶され、上がる様に促されましたが、
スリッパも用意してくれません。
端にあったスリッパ(スーパーの特売棚にあるような)を自分で取って履き、
この時点で、
「無いな。」
と思ってはいたけれど帰る訳にもいかないので、建物の中へ。
通されたのはペンションの食堂。
殺風景な部屋で、おしゃれ感はなくテーブルの上にはキッコーマンの食卓用の醤油。
(このペンション、すごいね。)
向かい合って座ると、髪は寝癖、肩には白いフケ。
一刻も早く帰りたい。
が、私も一応大人なのでそれなりに会話をしました。
くわしい内容は正直よく覚えてませんが、
国内旅行、沖縄と北海道ならどっっちに行きたいか という話になった時に、
彼は、「ほっかいどう。近いから。」
(私の心の中「飛行機乗ったらどっちもどっちじゃーん!」)
帰宅途中に通り道のある友人宅に寄り、
この出来事の一部始終を語りひとしきりモヤモヤを抜いて、家に帰宅。
後にわかった事ですが、
「ペンションを持っている」というのは彼の親が始めたペンションで儲けたので、
彼にもペンションをあげたようです。
彼のお姉さんも同様にペンションを貰っていますが、
結婚されていて学校の先生もされているという事でした。
このお姉さんを知っている友人の話では、いい人らしいです。
さて、「お断りの連絡」は父に任せましょう。
詳細に言うのも面倒なので、
「お父さんみたいな人だったら、良かったんだけどねぇ。。。」
この一言で、ニコニコしてお断りの電話を掛けてくれました。
このお見合い数日間は嫌な気分でしたが、いい話のネタができました。
私のお見合い話パート1、おしまい。
次回パート2「アメリカ留学経験ありの彼」をお送りします。
2017-05-01 06:05
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コメント(2)
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共通テーマ:日記・雑感
「ないな」に大笑いです。
ペンションなのにスリッパが出てこない時点で「ない」ですね。
自分でどうしてもやりたくて始めたのではなかったのでしょうね。
by ようこくん (2017-05-03 22:21)
ようこくんさん
だからと言って、「したい事も無い」みたいな感じが見えました。覇気がなかったねーーー。検索してみましたが、HPの更新が2015年6月の情報のままでした・・・。
by ぽんちゃん (2017-05-07 06:07)