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考察 子どもへお金あげることについて。お駄賃制?小遣い制?

お駄賃制でお金をあげること


わが家では、お風呂洗いを1回するたびに、お駄賃として10円を渡していました。

お風呂洗いに限らず、洗濯物をたたむ、皿を洗うなど4歳と6歳の子供に出来そうな手伝いについては、1回やるごとに10円を払っていました。ときにはよく出来たら20円とか、そんなふうにやっていました。

これは妻と決めたことで、子どもたちに「ひたいに汗して働くことでお金がもらえるんだよ」と理解してもらいたかったからです。そして、お手伝いして得たお駄賃は、何にどう使うかと悩んで、時には変なものを買って失敗をして、試行錯誤をしてお金のありがたさ、を学んでほしいと考えました。

自分の時間や労働の交換としてお金をもらい、そのお金を使ってご飯を食べたり、部屋を借りたりして、一定の生活水準を維持している。もっと言うなら専業主婦の妻は、お金をもらわずに僕らのために働いてくれているんだよ、と体験を通じて理解してもらいたい。

我々が生きていく環境は、健康的で安全な生活だってダダじゃない。ごみを捨てるのだってタダじゃない。きれいな道路があるのだってタダではなく、日常のこと全てにコストがかかっています。

もちろん、お金がすべてではない


だからといって、「お金がすべて」という教え方はもちろんしません。お金よりも大切なことはたくさんあると思います。しかし「お金」も大切なことの一つだと思っています。

私が子供のころは極貧生活だったので、お金にまつわる苦労は嫌というほど味わっています。子どもたちにはそんな苦労はさせたくないので、きちんとお金の管理ができる賢い人になって欲しいと願っています。

当たり前ですが、お金のことって生活と切っても切り離せない関係なのに学ぶ機会があまりありません。当たりまえな事なのに学ぶ機会がない。社会に出てから困ったことにならないように「しっかりした」人になってほしい、そういう理由でお駄賃制を始めました。


ところがある日、妻がお手伝いをしても、今後は10円を払わないと言いだしました。

どうした??


理由をきいてみると、お金のためではなく、家族のために手伝うようになってほしい、子どもたちはお金をもらわないと何もしなくなる、というのが理由です。育児のセミナーで言われたそうです。

わたしと妻は、車を運転したり、食事を作ったりしても、家族からお金をもらいません。家族のためにやってます。お金のためではなく家族のためにやる。もっともな話です。

確かにある日突然、子どもが「お金くれないの?じゃあお手伝いしない!」とか「100円くれたら〇〇やりますよー^^」とか言われたらイヤです。


うーん、困った。
確かにそういう方向に向かってしまうおそれがある。もう少し深く考えてお駄賃制を導入すればよかった。


突然、妻から無償で手伝いをさせられるハメになった子どもたちは困惑顔でした。
かつては小銭で一杯にした財布が、今は空になって放置してあります。何ともさみしい光景。
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お手伝いを頑張って「かわいいノートを買う!」「〇〇の本を買う!」と目をキラキラさせていた風景が今は見られなくなって少しさびしく感じます。

それでも一生懸命お手伝いをしてくれるのは私に似た性格の良さでしょうか。



妻は「手伝うのなんてあたりまえじゃーん!」「お金あげないでハグすればいいだけでしょ!」と言いますが、せっかく芽生えたお金へのきもち。このまま芽を摘んでしまうのはもったいないと考えました。
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「家族のため」にという気持ちでお手伝いをしてもらいつつ、働くことの意味や面白さ、お金について理解できる妙案はないだろうか?

まだ実行していませんが、「お手伝い」と「お仕事」を分けてやってもらったらどうかと思っています。お風呂洗いを「お仕事」として残して、そのほかは「お手伝い」にする。両者のいいとこ取りです。

あえてブログに書くことで、妻にもう一段、深く考えてほしいと思っています。そして皆さまはどのようにされていたか、貴重なご意見をいただければとおもいます。


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コメント 4

ようこくん

すごく深いところまで考えていらっしゃるご夫婦ですね。
お小遣い制にするか否か、バランスが難しいですね。
我が家は小学生までは無条件に学年x100円をあげていました。中学は1000円、2000円、3000円だったような。初めはお小遣い帳をつけさせていました。
娘は、公立高校受験に失敗し、学費で迷惑をかけていると思ったのか、高校からはお小遣いを欲しいとは言わずアルバイトで運転免許代まで稼ぎました。
息子も私立でしたが、アルバイトは許されずでしたのでお小遣いをあげていました。足りない分は家でお皿洗いや洗濯たたみ、掃除、私のマッサージなどで50円とか100円をあげていました。
ただ、大きくなってからだったのでお金のためだけに動くということもなかったように思います。
自発的に動いたときには「ありがとう」「たすかるわ」と感謝の気持ちを伝えておいたので、今でもよく動いてくれます。
うれしいという気持ちが伝われば、気をよくして誰に対してもやってくれるような気がします。
昔、知人はお子さんたちが小学生のときに、お給料日にお子さんの前で、お給料の全額を並べて「これが住宅ローン」「これが食費」「これが習い事」・・・と分けて、「余ったのはこれだけで○円貯金するので使えるのはこれだけだよ」と教えていました。それもどうかと思いましたが、お金を稼ぐ大変さや、残ったお金をいかに大切に使うか考えるという点は充分理解できたと思います。
年齢も違うので参考にならずですみませんm(__)m
by ようこくん (2017-04-02 22:16) 

馬爺

もう昔話ですが我が家の娘達は小遣いせいでしたが一日10円から始まっていましたね、学年が上がる毎に10円づつ上げておりました。
by 馬爺 (2017-04-03 11:30) 

タンタン

私の幼い頃は小遣い制でした。
私の主観ですけど、決まったお金をいかに次までに切らさず、且つ有効に使うかを学べた事が良かったと思っています。
by タンタン (2017-04-08 09:16) 

イマイ

お手伝いは、家族・仲間・地域社会の一員として行うもの。
お駄賃に慣れると、お金がないと動かなくなる。
それってガメツイ人間で、嫌われる。

ギブアンドテイクと言って、最初に与えた方が得をする。
目先のお金って、将来フリーターになりやすい。
by イマイ (2018-06-09 09:59) 

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